Carpe diem

私と相棒マルーさんとの出会い

私の実家には御年15歳の元・(去勢済み)のトイプードルがいます。

彼の名前はマル。スペイン語で海を意味するmarから名づけました。
彼との出会いは 今から 15年前のことです。今回は彼と出会った時のお話です。

我が家に来たてのマルーさん

私は2004年の年末にくも膜下出血で手術をしました。
手術した当時は仕事で東京に住んでいたのですが、
この病気は手術後の経過観察がしばらくは必要なこと、
手術のために丸坊主になったのでしばらくは外に出ることも出来ず、
無収入になってしまうという理由から、
私の希望を聞かれることなく強制的に実家に連れ戻されました。

髪の毛が人前に出られる長さになるまでの間、特にやることもなく毎日を家の中で過ごしていました。
ベリーショートの長さになり社会復帰するためのリハビリとして
家族の買い物に付き合って外に出かけるようになりました。

 

その日は車の買い替えのためにディーラーさんに行く予定だったのですが、
少し時間があったので近くのホームセンターで時間を潰すことにしました。
そこは観葉植物や切り花の販売スペースが大きいのと、2階にペットショップを併設していて、
犬、猫だけでなく、鳥やハムスターやカメレオン、時にはミニブタがいたりと
たくさんの動物に会えるので私のお気に入りのお店でした。

 

私たち家族は、その3年ほど前に先代犬を14歳で亡くしていて、
死んでしまった時に辛いからという母親の希望でペットを飼っていませんでした。

 

もちろんその日も全くそんなつもりはなく、
いつもの「ついで」の感じで2Fのペットショップに立ち寄りました。
それまでにも何度も買い物のついでにそのペットショップに足を運んだことはありましたが、
その日は珍しく外のゲージに2匹のワンコが出ていました。
一匹はパグで、もう一匹が白いトイプードルでした。
トイプードルは今も昔も人気の犬種で、お値段も20万円以上の超高級犬でした。
そんなトイプードルになぜか「7万円」という破格値がつけられていることに疑問を持った私は、
ショップのお姉さんになぜこの値段設定なのかを聞きました。
お姉さんによると、倒産したお店から引き取ったので、血統書も何もないからこの値段なんだとのことでした。

 

ショップのお姉さんに言われるがままそのコを抱っこすると、
なんとも言えない収まりの良さを感じてしまい、
私の心はそこで「連れて帰る」と決まってしまいました。
様子を見に来た両親にそのコを見せ、抱っこするように迫る私の勢いに負けて、最初は拒否していた母親も抱っこしました。

 

今思えば彼は鋭い嗅覚と勘で、誰がこの家族の中で決定権を持っているのかを的確に感じ取ったのだと思います。
その対象である母親に対して抱っこされた瞬間から猛烈な好き好きアピールを始めました
しばらくすると、母親の口から「うちに来る?」という言葉が自然と出てきました。
そしてダメ押しとして、そのコの誕生日が父親と1日違いだということを大げさに母親に告げて、その日我が家の家族になりました。

 

にゃはー

 

ペットとの出会いって何かしら運命を感じますよね。

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